【実績公開】ヒストリアは、JAXAと月面シミュレーション環境をUnreal Engineで構築する共同研究を開始いたしました。

ヒストリアは、宇宙航空研究開発機構（JAXA）と月面シミュレーション環境をUnreal Engineで構築する共同研究を開始したことをお知らせいたします。

■共同研究の概要

本共同研究では、ゲームエンジン「Unreal Engine 5」（以下、UE5）を用いて、月面環境を精度高く広域に再現し、物理シミュレーションを含んだ統合的な月面のシミュレーション環境を構築することが目的です。

最初の取り組みとして、JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」が撮影した画像の再現を目標に、月面の凹凸形状や岩石分布、太陽光のライティングなどを考慮した月面環境を構築する手法の確立を共同で目指しています。

（左：SLIMが撮影した画像、右：UE5で再現した月面環境）

（UE5で再現した別のロケーション）

（UE5で月面シミュレーション環境を構築している様子）

今後、画像の再現率をさらに向上させるとともに、将来的にはローバーの走行シミュレーションをはじめとした、様々な用途に活用できることを目指しています。

■本研究における弊社の目的

本共同研究は、ヒストリア内のノンゲーム専門部隊であるヒストリア・エンタープライズが担当しています。ヒストリア・エンタープライズでは、過去に竣工前の新築マンションやビル、自動運転のための街、海上など、様々なロケーションをUnreal Engine上に構築してきました。

弊社のシミュレーション環境構築技術は実地試験が困難であれば困難なほど価値を持ちます。今後発展が予想される宇宙産業において、月面シミュレーションは需要が増えると予想されるとともに、今まで弊社が多く取り組んできた自動運転のシミュレーション環境構築のノウハウが活きる領域でもあります。本研究をきっかけに、宇宙環境を再現する技術を向上し、宇宙産業へ貢献できる基盤構築を計っていきます。