
ヒストリア代表の佐々木です。
ヒストリアは2025年10月31日にめでたく12周年を迎えました!
また、先月第12期を終え、10月1日より第13期に突入しています。
 
業界および世の中が日々目まぐるしく変化してゆく中、クライアントのみなさま、弊社商品をDLや購入いただいたみなさま、各種パートナー企業のみなさま、コミュニティのみなさまのおかげで13年目を迎えることが出来ました。この1年、ヒストリアに関わっていただいたすべての方に、心より感謝申し上げます。
 
さて、この1年のふりかえりと今後について、事業ごとにふりかえりたいと思います。
 
○ゲーム開発事業 ― historia
「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」は運営6年目を迎え、継続的にアップデートを重ねています。引き続き担当させていただいていること、そして多くの方に楽しんでいただけていること、非常に感謝いたします。
 
UEFN関連では、大阪万博で展示された「脳波でゲームをコントロール!ブレインピック体験」の開発を担当いたしました。大阪万博という超特大のお祭りに関われたこと、光栄に思います。
同じくUEFNタイトルの「りあん ZONE WARS」では、インフルエンサーのLiaqNさんと共同で開発させていただきました。我々の視点とは全く違う視点を持たれていて、非常に多くの知見をいただきながらの開発でした。こちらのマップは現在もアップデートを続けているので、ぜひプレイしてみてくださいね。
 
この1年は仕込みのプロジェクトが多い時期でもありました。近々なにかしら皆さんにお届けできるかもしれないので、その際にはご注目いただけたら嬉しいです。
 
○ゲームパブリッシング事業 ― historia
皆様のおかげで、「Faaast Penguin / ファーストペンギン」が先月1周年&200万DLを迎えました。現在はシーズン7で、休止中のステージを含めると、11ワールド・44ステージとコンテンツ量もリリース時から約3倍になっています。また、みなさんのフィードバックを元に、リリース当初から比べると機能改善も数えきれないくらい行われています。
 
この1年で、5つのコラボ(「ドズル社」、「餓狼伝説 City of the Wolves」、「ROCKY×HOPPER」、「カット・ザ・ロープ」、「FAIRY TAIL」)、公式グッズのオンラインストア(海外発送も対応!)、サウンドトラック、LINEスタンプと多くのことを行ってきました。
このように数々の施策が行えたのも、Faaast Penguinを応援していただいている皆様のおかげに他なりません。ありがとうございます。
 
また、日々配信を行っていただいている皆様、案件を受けてくださっている配信者の皆様、SNSに感想を書き込んでいただいている皆様、改めて感謝申し上げます。
そして驚くべきことに、この1年で約70の公認大会/イベントを開いていただきました。週1を大きく超えるペースです。私自身もいつも楽しみにしているとともに、開発の活力にさせていただいています。
Faaast Penguinでは、みなさんと一緒にコンテンツを育てていくという、開発者冥利に尽きる体験をさせていただいています。
 
改めて考えると、世界中の200万人もの方がダウンロードという我々のコンテンツに対してアクションを取っていただけたことは、本当にすごいことだなと。このチャレンジを行って良かったと実感しています。
2年目も皆さんに楽しみと驚きを届け、さらなるコンテンツの発展を目指して全力で頑張りますので、ご注目いただけると幸いです。
 
○エンタープライズ事業 ― historia Enterprise
Unreal Engineを使用してゲーム以外のコンテンツを制作するエンタープライズ事業。第12期は20社のクライアントさまから、50を超える案件をいただきました。多くのコンテンツ制作の依頼をいただき、誠にありがとうございます。
そして、今年は自動車業界に向けたHMIデモ「historia HMI Realize」を作成して、「Build: Tokyo ’25 for Automotive」にて展示・講演を行いました。HMI分野は、特にいまUnreal Engineが盛り上がっている分野のため、今回は「リッチ表現×低処理負荷」というテーマで制作しました。近々正式に発表予定です。
 
また、エンタープライズだけの実績ではありませんが、おかげさまで昨年に続きUnreal Engine サービスパートナープログラムの「2025 ゴールド ステータス」を獲得できました。引き続きUnreal Engineの知見を深め、最新技術を常にキャッチアップし、皆様のお役に立てるよう精進いたします。
 
各業界でのゲームエンジンの立ち位置が見えてきたいま、ここからはそれらがどこまで発展するかという時代になったと感じています。
今期はAIによる活用をさらに切り開いていくとともに、さらなるゲームエンジンの世の中への浸透を促進すべく、コンテンツの露出を増やしていく予定です。
 
○メディア事業 ― ゲームメーカーズ
4年目に突入したゲームメーカーズ。日々見ていただいている皆様、そして案件依頼をしていただいた企業の皆様、誠にありがとうございます。
ゲームメーカーズを始めるときに、多くの方から「3年持つメディアは本当に少ない」と聞いていたので、ひとつの壁を越えた感があります。実際に3年を終えたころから、編集部のスタッフがイベントなどで「ゲームメーカーズです」と声を掛けた時、知っていただいていることが格段に多くなりました。また、「新しいサイトの」というニュアンスから、「定番のサイト」のような印象で捉えていただけることが多くなったとも実感します。
 
アクセス数を見ると、日々の記事や「イベントカレンダー」の他に、去年から運用を始めた「国内ゲームデベロッパー 一覧」にも多くアクセスしていただいています。
おそらく就活生が多いと予想しますが、お役に立てていたら幸いです。
リアルイベント「ゲームメーカーズ スクランブル」では、今年はなんと登録1000人を超えて大台に乗りました。初の公式グッズ販売もイベントで行い、大いに盛り上がりました。(Tシャツの発注数は数を読み間違えました……笑)
 
今年は新しく公式DiscordとYouTubeによる毎週配信をはじめました。
まだほとんど影響は受けていませんが、一般的な世の中の流れとして、AI検索の発展によりWEBサイトによる情報伝達という形式の影響力が弱まる可能性があります。ゲームメーカーズは「ゲームづくりのエンタメ化」を目指すブランドであり、ゲーム制作を行うすべての人の役に立つ事業でありたいと思っています。
その一歩として、直接みなさまと接点を持つ場を増やすために、これらをはじめました。まだまだ手探りながら、様々な形でゲーム制作を行う皆様、そしてゲーム制作者に向けて情報発信を行いたい方にとって、お役に立てる形を増やしていけたらと思います。
 
○コミュニティ活動 ― ぷちコン・その他
映像編含めて第12期中に3回のぷちコン+2回のゲームジャムを開催いたしました。夏回では、毎年参加いただいている「専門学校HAL」さんに加えて、「国際アート&デザイン大学校」さんにもカリキュラムに導入いただきました。
改めまして、参加いただいている皆様、スポンサーの皆様、アカデミックパートナー校の皆様、本当にありがとうございます。私自身も、ぷちコン作品にはいつも非常に刺激を受けています。今後もぜひよろしくお願いいたします。
 
その他にもコミュニティ活動としては、技術ブログの週1更新も継続しています。
こちらもいつも見ていただき、ありがとうございます。
また、11月のアンリアルフェスでは、2つの講演とぷちコンブースの展示を行います。
こちらもぜひぜひお越しいただけたら幸いです。
 
 
12年といえば、干支がちょうど一周する長さです。
12年経ったいまも、当時と変わらず夢と目標を持って日々を過ごせていることを、本当に感謝いたします。
 
数年前からゲーム業界およびコンテンツ制作環境が大きく変化を迎えており、この兆候は少なくとも数年は続くと思われます。
自動車業界も「100年に一度の大変革」と言われており、弊社を取り巻く環境において、非常に変化が多い状態です。
新しい情報と技術を取り入れ、素早くコンテンツを作ることを得意分野としている弊社にとって、チャンスに溢れた面白い時代です。
 
13期からは新たな中期がはじまりました。
エンタメ系では皆さんに楽しみを与える、非エンタメ系では皆さんのお役に立つ、という根幹の軸をブラさずに、各事業でそれぞれ新たなチャレンジを形にして、さらにその先の景色が見えるような中期にしていきたいです。
スタッフ一同、精進して参りますので、引き続きヒストリアの活動にご注目いただけると幸いです。
 
2025.10.31
株式会社ヒストリア
代表取締役 佐々木 瞬