執筆バージョン: Unreal Engine 5.1
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ナマステ、どうもアーティストの千葉です。
今回はUE5.1の新機能「透過オーバーレイマテリアル」について解説します!
透過オーバーレイマテリアルとは
UE5.1から入った新機能でメッシュを二回レンダリングして、元々設定されているマテリアルとは別のマテリアルを画像編集ソフトのレイヤーのように重ねることができます。
この機能を使うことで今まではメッシュを複製して重ねる必要があった背面法を使ったアウトライン等が一つのメッシュだけで表現できるようになりました!
設定方法
透過オーバーレイマテリアルはレンダリングの「Overlay Material」から設定できます。
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/01/Overlay_20230112-1024x558.jpg)
早速以下のような半透明のマテリアルを設定してMannyに重ねてみましょう。
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/01/Overlay_20230112_02-1024x664.jpg)
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/01/Overlay_20230112_03.jpg)
上から赤いレイヤーを重ねたような表現ができました!
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/01/Overlay_20230112_04-1024x663.jpg)
作例
面を反転させてワールドポジションオフセットで外側にふくらませることでアウトラインを表現することができます。
今まではメッシュを複製して重ねたり、スケルタルメッシュであればPoseableMeshComponentを使ってアニメーションをコピーしたりする必要がありましたが、オーバーレイマテリアルのおかげで手軽にアウトラインを出せるようになりました。
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/01/Overlay_20230112_05-1024x652.jpg)
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/01/Overlay_20230112_06-1024x676.jpg)
メッシュの情報をそのまま使えるのでフレネルを使ってオーラのような表現もできますね。
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/01/Overlay_20230112_07.jpg)
ノイズのスクロールやワールドポジションオフセットも組み合わせるとさらにそれっぽくなります!
まとめ
ブループリントで複雑な処理を組まなくても手軽に面白い表現ができるので、皆さんもぜひお試しあれ~!