Push to Talk (特定キー押下時のみ声を送信する方式) にしたい場合は、bRequiresPushToTalk を true にした上でキー設定を行う必要があります。ここでは常時送信で構わないので false を設定しています。
VoipTalker の生成・登録・設定
上記の .ini ファイルの編集を行った時点で Session を組んだ相手とのボイスチャットができるようになっていますが、UE 4.19 から追加された機能を使うためには、VoipTalker という Scene Component を合わせて利用する必要があります。ここでは Character クラスをベースに作成した Blueprint に VoipTalker を追加し、設定を行うことにします。
VoipTalker の追加は Add VOIP Talker ノードで行います。
その後、Register with Player State ノードを使い、どのプレイヤーの声を出力するかを Player State を与えることで指定します。ここでは Pawn の Player State を与えているので、この Character を操作しているプレイヤーの声が出力されることになります。Character の Begin Play のタイミングでは Player State が Valid でない可能性があるので、ここでは (良い方法であるとは言いにくいですが) Valid になるまで Delay を挟んで取得を試み続けるようにしています。
最後に VoiceSettings 構造体を作成し、VoipTalker の Settings に Set します。VoipTalker の位置が声の出力位置となるため、ここでは Component To Attach To に口のあたりに置いた Scene Component を与えています。Attenuation Settings と Source Effect Chain にも適用したい減衰設定とエフェクトのチェーンを与えます。