今回は技術的な記事ではなく、現在配信中の「スペースペンギンズ」でも採用した広告表示プラグイン「Universal Mobile Ads」をご紹介いたします。
〇UE4の広告機能
UE4にも標準機能として広告表示機能が存在しています。UE4での広告表示に関しましては↓の公式ドキュメントの記事をご覧ください。
インゲーム広告を使用する。
しかし、UE4の広告機能ではバナー広告しか対応しておらずインタースティシャル広告やビデオ広告を表示しようとすると独自に広告のSDKを導入する必要があり、実装コストが高く、プログラマも必要になってしまいます。
「ダンジョン&バーグラー」でもインタースティシャル広告を表示しようという話になりましたが、結局はバナー広告のみとなりました。
「スペースペンギンズ」の時にはすでに「Universal Mobile Ads」が販売されていたので、試験的な意味も含めインタースティシャル広告の表示を行いたかったので採用しました。
〇Universal Mobile Ads
「Universal Mobile Ads」はgameDNA様が提供しているプラグインであり、バナー、インタースティシャル、ビデオの3種類の広告に対応しています。
↓ちなみにマーケットプレイスでも配信されています。
Universal Mobile Ads 2nd Edition
とても導入が簡単であり、広告の表示までスムーズに進められると思います。
※今回は長くなってしまうので導入手順の説明は説明は行いません。プラグインに同梱されているドキュメントが英語ですがとても分かりやすい内容となっていますのでそちらをご覧ください。
□UniversalMobileAdsの特徴
特徴、長所をいくつか挙げましたので見ていきましょう。
1.バナー、インタースティシャル、ビデオの3種類の広告が使用できる。
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これはそのままの通り、3種類すべて使用できます。
2.複数の広告ネットワークを使用できる。
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↑の画像を見てください。14にも及ぶ広告ネットワークを選択できます。
Google Admobのメディエーション(※)を使用するので複数の広告ネットワークを配信できます。これにより、広告掲載率を最大化して収益アップを図ることができます。
選択した広告ネットワークごとに使用できる広告の種類は変わってしまいますが、ネットワークを複数使用することによってすべて使えるようになります。
※Google Admobのメディエーションについては↓をご覧ください。
AdMob メディエーションについて
3.とにかく簡単。
同梱されているドキュメントがとても分かりやすいです。英語のドキュメントなのですがとても丁寧に説明されているので特につまずくことなく導入することができます。もしも、英語がわからなくても翻訳サイトを活用しましょう。意味が分からない文章になることはないと思います。
そして、実際のブループリントでの実装でもLoadノードで読み込んでShowノードで表示するだけなのでとても簡単です。
※↓の画像はシンプルに表示した場合。
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一番ネックになるのは広告ネットワークを使用するための登録や設定作業ですが、パージョン2以降あたりから日本語ドキュメントが多く存在しているGoogle Admobを使用するようになったことにより、日本人にとってはかなり使いやすくなったと思います。
以上、駆け足気味に紹介していきましたがいかがだったでしょうか?
使ってみた感じ特に短所はないように思います。一つ上げるとすれば価格が高めな点ですね。個人で買おうと思うとかなり高く感じます。
ですが、UE4で広告を表示するとなると「Universal Mobile Ads」がとても使いやすく良いと思っています。