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2022.12.23UE5UE/ Blueprint

[UE5] 文字列FString操作まとめ

執筆バージョン: Unreal Engine 5.0
こちらの記事は過去の記事を[UE5]向けに改定したものです。
UE4向けの記事はこちら。

 

UE5では文字列を扱うクラスとしてFString/FText/FNameの3つが用意されています。公式ドキュメント

このうちFStringは文字列を結合させたり置き換えたりなどの操作を想定したクラスとなっており、それらの操作のために非常に多くのブループリントノードや、関数が用意されています。

今回はそのFString用に用意された機能を紹介していこうと思います。(多いので徐々に追記していきます)

 

ノード

説明

文字列結合 挿入

Append

文字列を結合して1つの文字列にする

AddPinをクリックで引数を最大25個(アルファベット順でY)まで増やすことが出来る

Buildstring

元の文字列(Append To)に引数を文字列にキャストしたものを追加できる

Return Valueは Append To + Prefix + キャスト結果 + Suffix
型名の候補は Boolean / LinearColor / Float / Integer / IntVector / Name / Object / Rotator / Vector / Vector2d

Join String Array

Source ArrayのStringの配列を結合して1つの文字列にする

Separetorに指定した文字が配列の各要素の間に挿入される

Rigtht Pad

 

Ch Countで指定した文字数になるようにSource Stringの終端に半角スペースを挿入する

Source Stringの文字数以下のCh Countを指定するとそのままSource Stringが返る

Left Pad

 

Ch Countで指定した文字数になるようにSource Stringの先頭に半角スペースを挿入する

Source Stringの文字数以下のCh Countを指定するとそのままSource Stringが返る

演算

Equal Exactly  2つのStringが等しい場合trueを返す。大文字と小文字を区別する
Equal, Case Insensitive 2つのStringが等しい場合trueを返す。大文字と小文字を区別しない
Not Equal Exactly 2つのStringが等しくない場合trueを返す。大文字と小文字を区別する
Not Equal, Case Insenstive 2つのStringが等しくない場合trueを返す。大文字と小文字を区別しない

分解・削除 文字列を部分的に取得

Right  Source Stringの終端からCountの数だけ文字列を取得する
Right Chop

 

Source Stringの先頭からCountの数だけ文字列を削除する

例 : Source String = “AAABBBCCC” で Count = 3 とすると “BBBCCC” が返る

Left  Source Stringの先頭からCountの数だけ文字列を取得する
Left Chop

 

Source Stringの終端からCountの数だけ文字列を削除する

例 : Source String = “AAABBBCCC” で Count = 3 とすると “AAABBB” が返る

Mid

 

Source Stringの先頭から数えてStartで指定した文字数の位置からCount分の文字列を取得する

例 : Source String = “AAABBBCCC” で Start = 3 Count = 3 とすると “BBB” が返る

Find Substringと一緒に使うと特定の文字列のみ取得するのに便利

Get Substring  引数の名称が異なるが、Midと同じ挙動
Parse Into Array

 

Delimiterで指定した文字によってSource Stringを分割し、配列にして返す

csvなどのデータを , で区切るとセルごとのデータの配列になるので便利

Get Character Array from String  Source Stringを1文字ずつに分解して配列にする
Split

 

Source StringをIn Strの見つかったところから右側と左側に分けて返す

Search Dirで指定した方向から検索し、一番初めに見つけたところから分割する

Trim

 

文字列のうち前半部分の空白を除去する

例 : ”  AAA  “は”AAA  “となる

Trim Trailing

 

文字列のうち後半部分の空白を除去する

例 : ”  AAA  “は”  AAA”となる

検索

Find Substring

 

Search In の中からSubstringの文字列を検索する

見つかると-1以外の数が返るため、見つけたかどうかの判定は返り値を!=-1で評価して使う

Use Case : 大文字小文字を判断するかどうか

Search from End : 文字の終端から検索をするか

Start Position : 検索開始位置先頭(または終端)から指定分の文字数のところから検索を開始する

Contains  Substringの文字列がSearch Inの中に含まれているかどうかを返す
Matches Wildcard

 

*と?を用いたワイルドカード形式で文字列を検索する

*は何らかの文字列(長さ不定)として扱い、?は何らかの1文字として扱う

Starts With Source Stringの先頭にIn Prefixの文字列があるか調べる
Ends With  Source Stringの終端にIn Suffixの文字列があるか調べる

変換

Replace Source Stringに含まれているFromの文字列をToの文字列に置換する
Reverse Source Stringを逆順にする
To Lower Source Stringをすべて小文字にする
To Upper Source Stringをすべて大文字にする
Length 文字列の長さを取得する
Is Numeric Source Stringが数字のみで構成されているかどうかを返す
Get Character as Number Source StringのIndex番目の単一文字のASCIIコードを取得する
Select String Pick AがtrueならAの文字列を、falseならBの文字列を返す
String to 型名

文字列を指定型にキャストする

型名の候補は Integer/Float/Name/Color/Rotator/Vector/Float Vector/Vector2D

Color/Rotator/Vector/Float Vector/Vector2D は文字列が正常に変換されたかどうかのBool付き

Colorは「R=0,G=0,B=0」のような文字列が変換可能

Rotatorは「P=0,Y=0,R=0」のような文字列が変換可能

Vector/Float Vectorは「X=0,Y=0,Z=0」のような文字列が変換可能

Vector2Dは「X=0,Y=0」のような文字列が変換可能