社内用ツールとして開発した、AimCamera(注視カメラ)プラグインを、GitHub上で公開しました。
https://github.com/historia-Inc/UE4_AimCameraPlugin
注視するアクターとソケット/ボーン名を指定することで、常にその方向を向き続けるカメラです。
上方向アクターも同様に指定出来るので、ロール回転も制御可能です。
要は、Mayaの AimCamera / AimUpCamera と同様の使い方が出来るカメラアクターです。
もちろん、Matineeからも使用可能です。
上記ページから、画面右下の「Download ZIP」ボタンでダウンロード出来ます。
自分のプロジェクトに導入する際には、ZIPを解凍した後、Pluginsフォルダをそのまま自分のプロジェクトフォルダにコピーして下さい。
ビルド済み形式で配布しているのは Windows Develop ビルドのみです。他の構成でのビルドが必要な場合は、ソースコードからビルドして下さい。
使い方
本プラグインを導入すると、Modesウィンドウから「Aim Camera」アクターを作成出来るようになります。
これを、レベル上に配置します。

次に、注視目標となるアクターを配置し、AimCameraの「Aim Target Actor」プロパティにそのアクターを指定します。

これで、このカメラは常に指定したアクターの方向を向き続けるようになります。
また、注視するアクターのRootComponentがソケットやボーンを持っている場合は、「Aim Target Socket Name」を指定することで、ソケットやボーンの位置を注視することが出来ます。
「Up Target Actor」「Up Target Socket Name」も同様で、こちらはカメラの上方向を指定する場合に設定します。
Matineeで使用する場合の注意点
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※ 2019/04/25 追記
現在はSequencer(シーケンサー)というツールに置き換わっているのでMatinee(マチネ)は非推奨です。
Sequencerについては、公式ドキュメントを参照ください。
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本カメラの注視処理は、MatineeのMovementトラックによる回転よりも優先されます。
そのため、移動のキーだけをMatinee上で設定し、AimTargetアクターをBluePrint等で動的に操作するようなことも可能です。
また、CameraGroupを作成した際にデフォルトで用意される「FOVAngle」トラックは効きません。
一旦トラックを削除し、「CameraComponent.FieldOfView」で Float Property Track を作成するか、BaseEngine.ini の記述にならって、適切に MatineeTrackRedirects の記述を追加する必要があります。
前者の方が簡単なのでオススメです。
本プラグインについてのご意見やバグ報告は、お気軽にGutHub上のIssuesに書き込んで下さい。
コレ、MarketPlaceがプラグイン対応されたら売れませんかね・・・?