執筆バージョン: Unreal Engine 4.26
|
皆さんは、「Pilot」機能を使ってますか?
「Pilot」については以前、↓こちらの記事でも軽く紹介されていますが、今回はこの機能をもう少しだけ掘り下げて(?)いきたいと思います。
[UE4] スクショ撮影に役立つ機能!ー初心者向けー
1.「Pilot」の基本的な使い方
公式のドキュメントには、カメラの位置決めに使用する機能として紹介されています。
https://docs.unrealengine.com/ja/AnimatingObjects/Sequencer/HowTo/TracksCameraCut/index.html
まずは、その基本的な使い方を紹介します。
①レベルに配置したカメラアクターを右クリックし、「Pilot”(アクター名)”」を選択。
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/2021-03-31_19h07_07.jpg)
②「Pilot」したカメラアクターの視点になりました。この状態でビューポートを操作しましょう。
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/2021-03-31_19h07_19.jpg)
③それっぽい位置にビューポートを移動させ、左上の「▲」マークを押下すると「Pilot」が終了します。
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/2021-03-31_19h07_34-1.jpg)
④このように、「Pilot」したカメラの位置が、先程ビューポートを操作した位置に移動しています。
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/2021-03-31_19h08_03.jpg)
「Pilot」でカメラを移動させることで、より直感的にカメラアングルを操作することができます。
これがこの機能のベーシックな使い方です。
2.「Pilot」の基本的じゃない使い方
さて、この「Pilot」ですが、実はカメラアクターだけではなく、どんなアクターでも操作することができます。
試しにポイントライトを「Pilot」すると…
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/2021-03-31_19h09_41.jpg)
ポイントライトの視点でライティングを行うことができます。
意味があるかは分かりませんが、面白い体験です。
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/2021-03-31_19h09_59.jpg)
もちろんメッシュだって「Pilot」することができます。階段のStaticMeshActorを「Pilot」してみましょう
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/2021-03-31_19h15_27.jpg)
これが階段の視点です。
ピボット位置からの視点なので何が何だかよくわかりませんが、地面に落ちる自分の影は、まさしく階段です。
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/2021-03-31_19h16_05-2.jpg)
そのまま階段として移動し、「Pilot」を解除すれば、その位置に階段が移動します。
(回転も適用されてしまうので、階段としてはイマイチですが、、)
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/2021-03-31_19h16_24.jpg)
2.「Pilot」のおすすめの使い方
ライトや階段を「Pilot」したところで、作業効率の向上は見込めないようですので、
最後に一つ、おすすめの使い方を紹介します。
まず、”Window” → “Viewports” → “Viewport 2″を選択し、ビューポートを1つ増やします。
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/2021-03-31_19h19_09.jpg)
増やしたビューポート(下図右)でカメラを「Pilot」し、
「Pilot」していない方のビューポート(下図左)でライトやキャラクターの位置の調整を行います。
こうする事で、直感的にカメラアングルを調整しつつ、ライトやキャラクターのセットアップも同時に行えるので、なかなか便利です。
キャラクターのスクリーンショットを撮るときなどにおすすめです。
(シーケンサーでも同じようなことができますが、この方法ならレベルシーケンスを増やさなくて良いので、ちょっとだけラクです)
![](https://historia.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/2021-03-31_19h18_44.jpg)